EAH-AZ60はノイズキャンセリングとハイレゾに対応し、テクニクスの高い技術を結集させたTWSの最高級機種です。
一方、ソニーが誇るTWSの最高級機種で、人気商品でもあるソニーのWF-1000XM4との違いを徹底比較してみました!
- 音質の違い
- ノイズキャンセリング機能の違い
- 通話性能の違い
- サイズ、着け心地の違い
- 充電時間と充電方式の違い
- 価格の違い
EAH-AZ60とWF-1000XM4それぞれの違いや共通点、実際にお使いの方の口コミをまとめて、あなたへのオススメもいたします!
それでは、ひとつひとつ詳しくご説明していきますね!
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目次
まず、EAH-AZ60とWF-1000XM4の違いからご紹介してまいりましょう!
今回取り上げるのは6つの違いです!
- 音質の違い
- ノイズキャンセリング機能の違い
- 通話性能の違い
- サイズ、着け心地の違い
- 充電時間と充電方式の違い
- 価格の違い
それぞれお伝えしてきますね。
まずはやはり、いちばん大切な「音質の違い」からですよね!
それぞれ試聴して感じたことは…
- EAH-AZ60:
音の輪郭がしっかりしている。安定感のある低音にきらきらした高音が乗ったリッチな音質。 - WF-1000XM4:
音に厚みがあって、豊かさを感じる。派手さはないが、安心して聴いていられる音。
どんなジャンルにも合いますが強いて分けるなら、盛り上がる曲ならAZ60、しっとりと聴くなら1000XM4ですね。
長時間聴き続けることがある方なら、1000XM4の方が疲れにくいかもしれません。
さらにWF-1000XM4は「360RealtyAudio」という「空間オーディオ」に対応しています。
現在のステレオは左右のスピーカーから出ることで、音の鳴る位置が決まります。
空間オーディオというのは「自分を中心として、その周辺に配置されたスピーカーからの音」で、鳴る位置が決まります。
映画館で映画を見ると、後ろから足音がしたり、頭上から物が落ちてくる音がしますよね。
そういった音の鳴り方ができるので、実際にその場でその音がなっている感覚です。
将来的にライブ音源が対応すればとてつもない臨場感でライブを体験できるのでは!と期待している技術です。
deezerやAmazonMusicUnlimitedなどのサブスクやアプリなど、サービス側も対応している必要があります。
AppleMusicが対応しているDolbyAtmosは現在対象外なので、ご注意ください。
では次にノイズキャンセリング性能の違いについて、見ていきましょう。
- EAH-AZ60:
テクニクスが出したノイズキャンセリング対応機種はこれで2作目です。周りの音が多少聞こえるかな?というくらいで、音をより細かく捉えることができます。 - WF-1000XM4:
ソニーは前モデルで非常に評価の高いノイズキャンセリング技術を提示しました。今回はその高い技術により磨きをかけました。
さらにWF-1000XM4のイヤーピースは低反発ウレタンのものが使われているんです。
シリコン製のイヤーピースよりも耳の形に馴染みやすく、市販の耳栓と似た素材のため、遮音性もあります。
本体のノイズキャンセリング性能とイヤーピースの遮音性のおかげで、これはもう静寂の域ではないか?と思ってしまいました。
ノイズキャンセリングは1000XM4の勝ち!と言いたいところですが、あまりにも周囲の音がなくて、ちょっと怖くなったんですよね。
1000XM4をつけて音楽を聞きながら歩いてると、周りでなにか起きてても気づかないかも…?
ですがカフェやファミレスなど、一人で落ち着きたいときにはもってこいだと思います!
Bluetoothイヤホンが主流になってから、スマホを持たずに電話をされている方がとても増えました!
電話機を持たなくていいって、こんなにラクなのか!と思いましたよね。
AZ60や1000XM4は、通話をどれだけ快適に行えるかに着目しています。
- EAH-AZ60:
『マルチポイント機能』『JustMyVoice』テクノロジーを搭載 - WF-1000XM4:
『ビームフォーミング技術』『骨伝導センサー』を搭載
AZ60の『マルチポイント機能』と『JustMyVoice』テクノロジーを説明しますね。
『マルチポイント機能』とは「音声を出している機能を自動的に判断して、必要な音声を出力する」機能です。
これまでのBluetoothイヤホンでは音楽を聞いている途中で電話を受けると、スマホ本体で通話するかBluetoothイヤホンを通話用デバイスとして選択しなおす必要がありました。
これをAZ60が自動で判断して、必要な接続先をコントロールしてくれるんです。
さらにPCやタブレット、スマホといった2台までの機器で出力される音声を自動で判断することも可能です。
タブレットで動画を見ているときにスマホに着信がある場合でも、着信を受けると自動でそちらを有効にしてくれます!
『JustMyVoice』とは、周りのノイズと発話者の声を区別して、ノイズを減らす『通話音声処理テクノロジー』のこと。
これにより、通話中のあなたの声を電話先の方へ聞き取りやすくできるのです。
1000XM4の『ビームフォーミング技術』と『骨伝導センサー』について、説明します!
『ビームフォーミング技術』とは「話し手の口元に対して強い指向性をもたせて、その範囲だけ集音する」技術のこと。
そして『骨伝導センサー』とは「骨を通じて耳まで届く自分の声を拾う」センサーのこと。
この2つの技術で集めた音をまとめる事で、通話先の方へ届く声はより鮮明になっているのです。
通話に関しては、AZ60が強いですね!
自分の声を届かせることはもちろん、その使いやすさまで徹底しているように感じました!
それでは重さを見ていきましょう。合わせて実際のつけ心地もご紹介しますね。
- EAH-AZ60
イヤホン:約7g×2 ケース:約45g - WH-1000XM4
イヤホン:約7.3g×2 ケース:約41g
(データ引用:各商品 取扱説明書より)
ケースもイヤホンもEAH-AZ60が少し小さめですね。
両方ともリッチな質感で、所有感が満たされます。
つけ心地はAZ60、1000XM4ともに耳にしっかりフィットして、問題はありませんでした。
とくにAZ60の方が少し小さめということもあって馴染みやすかったですね。
実はソニーの前モデルWF-1000XM3は、独特な形状で耳に全く合わない方もおられたんです。
わたしもその時は苦労したのですが、今回の1000XM4は全く問題なしでした!
ただ、両方とも音の出口が少し出ているため、人によっては耳の奥に圧迫感を覚えるかもしれません。
購入前には必ず試聴して、つけ心地もしっかりと確認することをおすすめします。
EAH-AZ60 | WF-1000XM4 | |
NCオン連続再生/充電ケース含 | 8時間/24時間 | 約7時間/約24時間 |
NCオフ連続再生/充電ケース含 | 12時間/36時間 | 約7.5時間/約25時間 |
充電時間 | 約1.5時間 | 約3.5時間 |
充電ケースへは、両方ともUSB-Cを使用して充電します。
最近、USB-C対応がすごく増えましたね。表裏がなくて気楽に扱えるのでありがたいです。
そしてWF-1000XM4はQi規格のワイヤレス充電にも対応しました!
Qi規格対応の充電パッドやステーションがあれば、ケースごと置いておくだけで充電できます!
ただし、カタログ記載の充電時間よりも時間がかかるのでご注意ください。
とはいえ、これはすごいですね!一晩置いておけば充電完了するでしょう!お手軽がうれしい…。
これはWF-1000XM4の勝ちでしょう!
それでは、気になる価格を発表いたしましょう!
Amazon | ノジマオンライン | |
EAH-AZ60 | 26,350円(税込) | 27,720円(税込) |
WF-1000XM4 | 27,100円(税込) | 28,500円(税込) |
EAH−AZ60の方が1,500円弱お得ですね!
もちろんWF-1000XM4がお得なお店もありますが、多くのお店はEAHの勝ち!といったところです。
それでは、EAH-AZ60とWF-1000XM4に共通した機能を見ていきましょう!
両機種ともワイヤレスハイレゾフォーマットである「LDAC」に対応しています!
プレーヤーやスマホ、メディアが対応していれば、ワンランク上の音質を楽しむことができるんです。
知っていると思っていた楽曲の知らない一面に出会えますよ!
さらにWF-1000XM4にはソニーの独自A.I.技術である『DSEE Extreme』を搭載しています。
プレーヤーやメディアがハイレゾに対応していなくても、ハイレゾに近い音を体験することができるんです!
両方とも本体前面がタッチセンサーとなっていて、操作しやすくなっています。
アプリで機能割り当てを変えることもできるから、必要な機能だけを選んでおくのもより便利に使える方法です!
EAH、WFともに『IPX4』相当の防水・防塵性能を備えています。
『軽い雨や汗には耐えられる』レベルなので、ランニングやジムでの運動などでも問題ありません。
しかし、強い雨だったり激しい運動での大量の汗は問題となりえますので、ご注意くださいね!
どちらもユーザーからの意見も取り入れたアップデートが行われており、使いやすくなっています!
強いて言えば、テクニクスのアプリでイヤホンを認識しない時が数秒あるようです。
そこでノイズキャンセリング機能の切り替えなど、必要な操作をイヤホンで行なえるようにしておきましょう。
そうすれば、アプリを立ち上げる回数もへるし、イヤホンのタッチで済むことならラクでいいですよね!
さらに1000XM4のアプリは細かい設定で、あなたの望むイヤホンへ近づけるようになっています。
そのなかでも『アダプティブサウンドコントロール』はTWSでの音楽体験を引き上げるでしょう。
『アダプティブサウンドコントロール』とは、場所や移動スピードによってノイズキャンセルや外音取り込み、イコライザーの設定を自動で切り替える機能のこと。
例えば電車待ちだったり、お店で店員さんと会話したり、なにか気になることがあると立ち止まりますよね。
そんな時、自動で周りの音や声を聞き取りやすくなるように設定しておけば、あとはスマホとイヤホンが自動で判断してくれます。
恐らく、この設定を一発で決めることは難しいでしょう。
しかし何度か変更を繰り返していくうちに、いつの間にか変更をしていないことに気づくでしょう。
それに慣れると、他のTWSでは快適さが物足りなくなっているかもしれませんね。
それではEAH-AZ60とWF-1000XM4のスペックを一覧にまとめましたので、ご確認ください。
まずは基本仕様の一覧です。
EAH-AZ60 | WF-1000XM4 | |
イヤホンタイプ | カナル型完全ワイヤレス (左右分離式) | カナル型完全ワイヤレス (左右分離式) |
ドライバーサイズ | 8mm | 6mm |
充電端子 | USB-C接続 | USB-C接続 Qiワイヤレス(充電器別売) |
充電時間 | 約2時間 | 約1.5時間(USB-Cの場合) |
接続方式 | Bluetooth5.2/Class1 | Bluetooth5.2/Class1 |
連続再生時間 | 約7時間(NCオン・AAC) 約7.5時間(NCオフ・AAC) | 約8時間(NCオン) 約12時間(NCオフ) |
防水・防塵性能 | IPX4(飛沫による有害な影響がない) | IPX4(飛沫による有害な影響がない) |
カラー | ブラック シルバー | ブラック プラチナシルバー |
重量 | 7g | 7.3g |
次に機能の一覧です。
EAH-AZ60 | WF-1000XM4 | |
対応コーデック | SBC AAC LDAC | SBC AAC LDAC |
マルチペアリング | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | |
ノイズキャンセリング | ◯ | ◯ |
外音取り込み | ◯ | ◯ |
ワイヤレスハイレゾ | ◯ | ◯ |
マイク | ◯ | ◯ |
音質調整 | ◯ | ◯ |
自動電源ON・OFF | ◯ | ◯ |
AIアシスタント対応 | Amazon Alexa | Amazon Alexa Googleアシスタント |
AIアシスタント呼び出し | ◯ | ◯ |
それでは、実際にお使いの方の感想をまとめてみましたので、ご確認ください。
- 自然な高音が伸びやかに出てくるので驚きました!
- エイジングが進むと分離が良くなり、音がより一層広がります。
- 様々なイヤーピースに対応できるようなケースが親切だなと思いました。
- LDACで聴くなら、WFよりこちらがオススメ!
- ノイズキャンセル時の高音ノイズが酷いです。
- 音量が小さくなる不具合があり、修理の見積もり額は新品を買える程でした。
- ケースに傷が入りやすいようで、知らないうちに細かいキズが付きました。
- 先代のXM3よりもつけやすく、安定性も良くなりました!
- どんな曲もしっかり鳴らしてくれる、優等生な印象です!
- ノイズキャンセリング性能がより向上しています!
- TWSでここまでの音を鳴らせるなんて…と衝撃でした。
- ノイズキャンセルモードが勝手に切り替わる不具合があります。
- 純正のイヤーピースが耳に合いませんでした。
高評価の意見に共通していたことは、「イヤーピースを変えるとより性能が上がる」ということですね。
カナル型イヤホンには、耳に当たる部分にイヤーピースというパーツがついています。
イヤーピースは音漏れを減らしたり、イヤホンが鳴らした音をまっすぐ耳に届けるように働いたりします。
このイヤーピースが耳にしっかり合えば、音漏れも少なくなり、イヤホン本来の音を体験できるようになります。
商品のつけ心地が自分には合わないと思っても、イヤーピースで最強のイヤホンになることもありますよ!
低評価の意見をまとめると、AZ60も1000XM4も音量や誤操作についての問題を抱えていますね…。
どちらも件数としては少ないものの、個体差で出てくる症状のようです。
両方とも本来の評価が高いだけに、こういう部分で不安になるのは非常にもったいない!
メーカー各位には、いち早く解決策を見出していただきたいなと思いますね…。
これまでEAH-AZ60とWF-1000XM4について、様々な角度からご紹介してまいりました。
それらを踏まえて、わたしが考えたAZ60と1000XM4を使っていただきたい人のご紹介をいたします!
- 音楽はひとつひとつの音を追いかけていきたい!という人
- 音楽や動画はもちろん、通話もよく使う!という人
- テクニクスって憧れる!という人
- 音楽は全体の響きが命!という人
- ハイレゾを楽しみたいiPhoneユーザーの人
- ソニー好きすぎてたまらない!という人
音質の違いをご紹介しましたが、音のキャラクターが結構違うんですよね。
しっかりした音で楽しませてくれるAZ60と聴き馴染みやすい音で包み込んでくれる1000XM4 。
例えるなら、AZ60はソファで、1000XM4はビーズクッションみたいな違いです。
でも、どっちもすごくいいんですよ…!
なのでAZ60の『マルチポイント』と1000XM4 の『DSEE Extreme』が分かれ目になると思います。
便利なBluetoothですが、音楽再生と通話の切り替えで引っかかるのがネックな人には『マルチポイント』のAZ60。
何でもできそうなiPhoneですが、音楽の高音質再生ではAndroidが有利でお悩みなら『DSEE Extreme』の1000XM4。
どちらがあなたにとって重要なのかを決めることが、いちばんのおすすめポイントになるでしょう!
テクニクス最大のヒット作であるレコードプレーヤーのSLシリーズは50年間、世界中の放送局などで愛されています。
ソニーはオーディオやカメラ、映像モニターなど、業界基準となるような技術をたくさん世界に送り出してきました。
いわばオーディオの世界を長く支えてきた日本のトップブランドです。
そのテクニクスとソニーが作り上げた2つの完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンの違いを比較しました。
操作性を高めたり、通話にこだわったりと音質以外の性能も向上させて、より使いやすいイヤホンを作り上げています。
そして当然、音も最高級です。
オーディオの世界は広いので、TWSでもこれ以上の音質を誇るものはまだあります。
その分価格があがりますが、価格差ほど音質の差を感じないというのが本音です。
音の評価は感覚的なものですから、なかなか誰かと比べることができない部分はあります。
音の好みは人それぞれなのです。
それでもわたしがTWSを誰かにおすすめするなら、EAH-AZ60とWF-1000XM4は外せません。
この2つのTWSは、自慢できる音を鳴らして最高の音体験をさせてくれます!
ただし購入前には必ず試聴をしてくださいね。
できれば20分以上の試聴で、装着感を確かめてから買いましょう!
耳へのフィット感は、音質以上に重要です!