テレワークでプリンタの需要が上がっている現在ですが、キヤノンがTS3530を2022年3月に発売しました。
プリンタとスキャナが備わった複合機のエントリーモデルの新型です。
そこでプリンタの国内シェア1、2を争っているキヤノンとエプソンの同系機種を徹底比較しました!
まずはキヤノンTS3530をご紹介しましょう。
TS3530はブラックとホワイトの2色展開で発売されています。
印刷、スキャン、コピーをこなし、黒と3色カラーのインクを使用します。
次にエプソンEW-052Aをご紹介します。
EW-052Aはホワイトのみ発売ですね。
TS3530と同じく印刷、スキャン、コピーをこなし、黒と3色カラーのインクを使用します。
大まかには同じですがそれぞれに違う良さがあり、使い方によって選ぶモデルが変わるのです。
TS3530とEW-052Aの違いをご紹介しながら、あなたに合った1台をご提案致します!
目次
TS3530とEW-052Aの違いはインク周りや、使いやすさなど色々とあります。
その違いを大きく『印刷コスト』『印刷品質』『使い勝手』の3つに分けて比較していきましょう!
最初に比較するのは印刷コストで、そのほとんどはインク代です。
TS3530のインクは、黒インクとカラー一体型カートリッジが用意されています。
さらに黒・カラーともに標準サイズと大容量サイズが用意されています。
EW-052Aのインクは、黒インクとカラーの分離インクが用意されています。
TS3530と違い、大容量サイズは用意されていません。
エプソンのインクは、品番と別にマグカップやうさぎ、ひまわりなどのイメージが設定されて、わかりやすいですよ!
インクの価格を一覧にしていますので、ご確認ください。
メーカー設定価格 | Amazon | ヤマダウェブコム | ヨドバシ.com | |
TS3530用 | ||||
BC-365(黒・標準) | 2,090円(税込) | 1,900円(税込) | 2,090円(税込) | 2,090円(税込) |
BC-365XL(黒・大容量) | 3,080円(税込) | 2,745円(税込) | 3,020円(税込) | 3,020円(税込) |
BC-366(カラー・標準) | 2,310円(税込) | 2,100円(税込) | 2,310円(税込) | 2,310円(税込) |
BC-366XL(カラー・大容量) | 2,970円(税込) | 2,700円(税込) | 2,970円(税込) | 2,970円(税込) |
EW-052A用 | ||||
MUG-BK(黒) | オープンプライス | 1,673円(税込) | 1,656円(税込) | 1,840円(税込) |
MUG-C(シアン) | オープンプライス | 736円(税込) | 729円(税込) | 810円(税込) |
MUG-M(マゼンタ) | オープンプライス | 736円(税込) | 729円(税込) | 810円(税込) |
MUG-Y(イエロー) | オープンプライス | 736円(税込) | 729円(税込) | 810円(税込) |
MUG-4CL(4色パック) | オープンプライス | 3,772円(税込) | 3,734円(税込) | 4,150円(税込) |
TS3530の交換インクは、標準サイズなら4,000円、大容量なら5,445円で全色用意できるんですね。
対してEW-052Aは3,772円。標準サイズで見ると228円EW-052Aの方がお得ですね。
それでは『L判写真』の印刷速度とコストを一覧にしていますので、ご確認ください。
TS3530 | EW-052A | |
カラー印刷時間 | 約52秒 | 約31秒 |
カラー印刷コスト | 約33.4円(標準サイズ) 約27.0円(大容量) | 約28.3円 |
EW-052Aの印刷時間は、『A4写真用紙(光沢)』のデータのみ公表されております。
そのため、A4光沢写真用紙「標準モード」の印刷時間である約2分49秒より概算致しました。
TS3530は標準サイズと大容量があるので、それぞれのデータを掲載しています。
こうやって見ると、TS3530のインク代の高さがわかりますね。
EW-052Aの印刷時間は概算なので、実際に約40秒ほどかかったとしてもTS3530より10秒は早いです。
そしてカラーインクは分離なので、なくなった色だけを交換できて経済的ですよね!
それでは印刷コストの結果をまとめてみましょう。
TS3530の利点は大容量の黒インクが使用できるところなので、文書の印刷やコピーが多い方におすすめできますね!
写真やプレゼン資料の印刷が多い方なら、EW-052Aがおすすめです!
つぎは印刷品質で比較してみます。
とはいえ、どこを比較するのかは難しいので、プリンタとスキャナの解像度を比較してみましょう。
プリンタとスキャナの解像度を一覧にしていますので、ご確認ください。
TS3530 | XK500 | EW-052A | EP-885A | |
プリンタ解像度 | 4800×1200 dpi | 4800×1200 dpi | 5760×1440 dpi | 5760×1440 dpi |
スキャナ解像度 | 600×1200dpi | 2400×4800 dpi | 1200×2400 dpi | 1200×4800 dpi |
今回はキヤノン、エプソンの複合機ハイエンドモデルとも比較しています。
スキャナ性能に大きな差が出ていますね!さすがハイエンド!
ですがプリンタ解像度は、ハイエンドモデルもエントリーモデルも変わりませんね。
やはりインク品質が違いますので、印刷結果は同じというわけにはいきません。
とはいえ、とりあえず印刷を楽しむならエントリーモデルから入るのが一番だと思います!
印刷品質の比較で良し悪しは色の再現性や人それぞれの好みもあるので、難しいところです。
ですが解像度が高いほど印刷のきめ細かさが左右されるので、目安になりますよね。
ただ、文書印刷であれば4800×1200dpiでも充分きれいな印刷が可能です。
写真ならやはり少しでもきれいな印刷結果のためには、高い解像度が欠かせませんよね!
最後に使い勝手を比較してみました!
プリンタの使い勝手はどれだけ使い続けるかにも関わる大きなポイントです。
TS3530 | EW-052A | |
接続方法 | USB2.0 Wi-fi | USB2.0 Wi-fi |
スマホ対応 | あり | あり |
スマートスピーカー対応 | あり | あり |
AirPrint対応 | あり | あり |
Wi-fi Direct対応 | あり | あり |
NFC対応 | なし | なし |
トークプリント | あり | あり |
クラウドプリント | PIXUSクラウドプリンタ | Googleクラウドプリント |
液晶モニタ | 1.5型モノクロ | なし |
自動電源ON | あり | なし |
自動電源OFF | なし | あり |
幅×高さ×奥行 | 435×145×327 mm | 390×146×300 mm |
接続方法は両機種ともUSBやWi-fiを利用します。
Wi-fiではルーター経由はもちろん、スマホなどとプリンタを直接つなげられるので、PCなしで使えます!
ただし電源周りに違いがあります。
TS3530は自動電源ONに対応、EW-052Aは自動電源OFFに対応しているのです。
両方とも、自動電源ON、OFFに対応してくれればいいんですが、それは上位機種での対応になっています…。
そして設置サイズが違います。
サイズではEW-052AがTS3530より一回り小さくなっていますね。
TS3530とEW-052Aともに本体後ろから印刷する『背面給紙』のため、後ろ側に余裕が必要となります。
なのでEW-052Aの奥行きがTS3530より約2cm短いのは、意外と大きな利点ですね!
さらにTS3530には小さな液晶モニターがついています。
モニターのおかげでプリンタの状態確認が行いやすくなっていますね。
こちらでは自動電源の違いがポイントかと思います。
自動電源ONのメリットは置く場所を選ばないことですね。
スマホでもPCでもWi-fi接続であれば、プリントスタートすれば自動で電源が入ります。
一方で、プリント後にプリンタの電源を切り忘れることは、結構多くあるものです。
EW-052Aは一定時間操作がなければ自動で電源OFFしてくれるので、切り忘れる事がありません。
家族みんなで使うなら自動電源ONのTS3530、テレワークで机に置くならEW-052Aがおすすめです!
TS3530とEW-052Aの価格をまとめました。
TS3530 | EW-052A | |
Amazon | 8,000円(税込) | 6,800円(税込) |
ヤマダウェブコム | 7,920円(税込) | 6,800円(税込) |
ビックカメラ.com | 8,800円(税込) | 7,480円(税込) |
ヨドバシ.com | 8,800円(税込) | 7,480円(税込) |
EW-052Aが1,000円以上安くなっていますね。
おそらくEW-052Aの発売が2019年8月なので、これだけの価格差が生まれているのでしょう。
それでは、TS3530とEW-052Aの共通する機能をご紹介しましょう。
メーカーは違えど、快適に印刷を行うための開発を長い間ビジネス用、家庭用問わず続けてきた2社。
それだけにプリンタとしての基本的な機能は重なる部分が多いのです!
先ほどもお伝えしましたが、USBとWi-fi接続に対応しています。
Wi-fi接続ならスマホから専用アプリで操作すれば、どこからでも印刷が行なえます!
- キヤノン:Canon PRINT Inkjet/SELPHY
- エプソン:Epson Smart Panel・Epson iPrint
『LINE』や『Messenger』アプリを使った操作でも印刷可能!
プリンタにメッセージを送る感じで画像を送れば、印刷ができますよ!
- キヤノン:PIXUSトークプリント
- エプソン:Epson Connect
さらに外部のPCなどから自宅のプリンタで印刷をおこなうことができます!
- キヤノン:Canon Inkjet Cloud Printing Center
- エプソン:Epson Connect
これだけ低価格のプリンタがネットワークに対応して、外出先からプリントできるってすごいですよね…。
だからこそ電源の自動ON・OFFがついているものが心強く感じます!
カラーインクは染料、黒インクは顔料を使用しています。
染料は文字通り色を染めて定着させるので、繊細なにじみを表現することができます。
顔料は紙に張り付いて定着するので、くっきりした色を表現できるのです。
その2つを組み合わせることで、引き締まった黒や鮮やかな色彩を表現することが可能となります!
こちらではTS3530とEW-052Aの主要スペックをご紹介致します。
TS3530 | EW-052A | |
タイプ | 複合機 | 複合機 |
接続方法 | USB2.0 Wi-fi | USB2.0 Wi-fi |
Wi-fi対応 | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
カラーリング | ホワイト ブラック | ホワイト |
液晶モニタ | 1.5型モノクロ | なし |
消費電力 | 8W | 約12W |
動作音 | 48db | – |
幅×高さ×奥行 | 435×145×327 mm | 390×146×300 mm |
重さ | 4.0 kg | 約4.0kg |
EW-052Aの動作音は、公表されておりません。
TS3530 | EW-052A | |
接続方法 | USB2.0 Wi-fi | USB2.0 Wi-fi |
スマホ対応 | あり | あり |
スマートスピーカー対応 | あり | あり |
AirPrint対応 | あり | あり |
Wi-fi Direct対応 | あり | あり |
NFC対応 | なし | なし |
トークプリント | あり | あり |
クラウドプリント | PIXUSクラウドプリンタ | Googleクラウドプリント |
自動電源ON | あり | なし |
自動電源OFF | なし | あり |
これまでお伝えしたTS3530とEW-052Aの違いをお伝えしてきました。
その結果を踏まえて、それぞれのおすすめの人をご紹介しましょう!
- 文書やモノクロ画像を多く印刷する
- プリンタを家族で共有したい
TS3530のおすすめポイントは、やはり大容量のタンクが販売されていることですね。
大型タンクのメリットは、インク切れによる印刷の中断が少なくなることです。
インク切れによる印刷の中断って、再開までにやけに時間を取られちゃうんですよね。
タンクが大きければ、そういった心配を減らすことができます。
そして自動電源ON機能は、みんなで使うからこそ活きてくる機能です。
様々な場所でちょっとした印刷をして、リビングのプリンタから受け取る。
そのときに電源を気にする必要はありません!
家族みんなで簡単に使えるプリンタが、TS3530なんです!
▼Amazonのユーザー▼
Canon プリンター PIXUS TS3530
▼楽天ユーザー▼
Canon プリンター PIXUS TS3530
- カラー文書や画像を多く印刷する
- 仕事などで自分一人が使う
EW-052Aのおすすめポイントは、カラーインクが分離されていること。
カラーインクは常に同じように使えるとは限りませんよね。
「赤がなくなったから、青は多く残っているけどインクを入れ替える」みたいなことがよく起こります。
分離型のカラーインクならば、なくなった色だけを入れ替えるので無駄がありません。
そしてEW-052Aなら、電源の切り忘れを防ぐことができます。
書類作成で印刷したくなるのは、作業も大詰めになった頃だと思います。
そういったデスクワークで集中していると、切り忘れってよくあることなんですよね。
電源切り忘れの心配がないEW-052Aなら、一つ心配事がなくなりますね!
▼Amazonのユーザー▼
エプソン プリンター カラリオ EW-052A
▼楽天ユーザー▼
エプソン プリンター カラリオ EW-052A
TS3530のうれしいクチコミ!
- 何もかも普通ですが、コピーもあってなにより本体代が安い!
- カートリッジ式なので、根詰まりしてもカートリッジの交換で使えるのは嬉しい!
なんといっても複合機で1万円もしないのは安すぎです!
機能は削られてしまいますが、それほど使わないのであれば問題ありません。
そして、カートリッジ式というのは盲点でした…。
インクの吹出口がタンクと一つになっているので、吹出口の根詰まりもタンク交換で解消できる!
そうでなければ、本体代より高い、もしくはそれに近い修理代を払うことになります。
インク代は高いですが、少しでも長く使うためならば安いのかもしれませんね。
TS3530のきびしいクチコミ…
- Wi-fiの設定で時間を結構取られた…。初期設定はPCとプリンタをUSBでつないで行うほうがいいです!
- 仕方ないとは思いますが、インク代が高いですね…。
プリンタの初期設定に関しては概ね高評価ですが、Wi-fiの設定について難点を挙げられる方がチラホラと…。
使われる場所のWi-fi環境に左右されているのかもしれません。
プリンタの設定に関わらず、Wi-fiルーターは
- 遮蔽物のないところ
- テレビや電子レンジなどのないところ
- できるだけ高い場所
に設置することを推奨されていますので、Wi-fi設定がうまくできないときはルーターの位置を変えてみましょう!
- 一体型としてはかなり小さくて、置き場所に困りませんでした!
- スマホからの印刷がラクなので、ハードルが下がりました!
うれしいクチコミのなかで一番多いのは、コンパクトさでした!
TS3530を一回り小さくしたようなサイズ感なので、ちょっと浅めの本棚に置くようなこともできますよ。
そしてスマホから操作できる点にも高評価です!
PCに触らなくても印刷できるお手軽さがいいですよね。
- インクの消費が激しい。互換インクを使っても交換頻度が多いので、次は買い換えようかと思っている。
きびしいクチコミに共通したのは、インクの消耗が早いことでした。
印刷のクオリティやインク代が高いことなど、手軽に買えるだけに仕方ない部分はありますが…。
インク消耗の速さに関しては、目詰まり時のクリーニングにかなりのインクが消費されることも挙げられています。
コスト削減に互換インクを使っても、インクの消耗が早いなら関係なくなってしまいますよね。
その一方で、サイズやWi-fi接続の利便性を固く評価されている方々のほうが多いのも確かです。
他の口コミとはちがい、感覚的な部分もある評価なので、人によってまちまちなのかもしれませんね。
ここまでTS3530とEW-052Aを比較してまいりました。
プリンタやスキャナは、必要ない人には全く必要ないものですよね。
インクにも紙にもお金がかかるし、何より印刷までの手順が大変。
いまはコンビニでもプリントができるようになったので、その想いはより一層かもしれません。
ですがちょっとした印刷を行いたい時に、お家にあれば便利ですよね。
会社のプレゼンで使うための資料作りとか、大学生ならレジュメ作成など。
テレワークでプリンタの売上が上がったのですが、利便性が大きいのです。
たしかに、きれいな印刷を求めるには品質がたりません。
電源もON・OFF自動になればいいけど、それではコストが掛かるのでしょう。
いわば初心者モデルが『エントリーモデル』と言われるのは、操作が簡単だからです。
余計な機能を省いて、印刷・コピー・スキャンを行うだけ。
実際にその使いやすさに対して、喜びの声が多く挙がっていますよね。
作成資料を手軽に、ちょっとだけ印刷する。自宅で好きな写真をアレンジして飾ってみる。
その取っ掛かりとして生まれたのが、TS3530やEW-052Aなんですね!
初めて使うにも、久々に使うにも、取っ掛かりに充分役立ってくれるプリンタであることは間違いありません!
▼Amazonのユーザー▼
Canon プリンター PIXUS TS3530
エプソン プリンター カラリオ EW-052A